2008年11月13日木曜日

ネパール再訪



ネパール再訪                魚井丈嗣


アンナプルナ山ろくの石楠花
はじめてネパールを訪れたのは、3年前の真っ赤な石楠花の咲き誇る4月の中旬でした。日本の石楠花を見慣れた私には、樹高が10mから20mにも及びゴレパニへのトレッキングコースへの両側で私たちを真っ赤に染め上げるほどに咲き誇る石楠花の素晴らしさに、息を呑むほどに圧倒されました。幸運にも世界遺産であるヒンヅー寺院バクタプールでのお祭りに出くわしたり、カトマンヅの近郊にも多く残る歴史的遺産や自動車の走り抜ける道路をお構いなしにゆっくりと横切る牛の姿にも驚きました。
それから3年、その時ガイドを務めてくれたビシャールさんやその仲間との交流を通じてネパールについての様々な事を少しずつ知る事になりました。
山に住む人達の生活のこと、カースト制度のこと、王制と民主化のはざ間に揺れ動く政治のこと、子供たちの教育のことなどなど。
はじめてのネパール旅行でに同行した竹原さんが、その後も毎年ネパールの山歩きを続けながら、あの国の人達のために何か私たちとしても出来る事で役に立ちたいと言う思いで、衣料を送ったり教育用品をとどけたりというボランティア活動を始めたいというお話を聞きました。私も及ばずながら参加しようと家内にも声を掛けました。
今年春の私にとっての二回目のツアーは、この趣旨に賛同する総勢6人で出かけました。「ネパールのことをもっとよく知ろう」「ボランティア活動のための資金をかせぐバザー用販売品の仕入れをしよう」と盛りだくさんの目的を頭に詰め込んで出かける事になりました。
どんな物を仕入れすれば喜んで買ってもらえるのか、売値はいくら位なら適当か。カトマンヅに長く住んでおられる日本人の方のアドバイスも頂きながらタメルの街やカトマンヅの市内を歩きました。
歩き回って買い集めたものは岩塩、ネパールティ、民族色豊かな衣料品などなど・・・・。資金稼ぎが目的だけに、品物を見る目や値段交渉など全員が真剣そのものでした。
それでも折角のネパール旅行です。ここまできて山を見ずには帰れません。
ポカラから飛行機でジョムスンまで飛んでカリガンダキ河に沿ってタサンヴィレッジまでの3泊4日のトレッキングツアーを堪能しました。
標高8000mを越すダウラギリの鋭鋒を頭上に仰ぐ3000mの山のホテルでの3泊は、朝な夕なに様々に表情を変える山容を眺めての至福のひと時でした。
みなさんも私たちと一緒に一度ネパールに出かけてみませんか。アンナプルナやエヴェレストの威容を眺めるのも良し、赤い石楠花の花の色に染め上げられながらトレッキングするのも良し。


それでも私は今回のツアーで、ビシャールさんやその仲間が集まって私たちと一緒にお酒を飲みながら楽器を奏で、歌をうたい陽気に踊るその姿が忘れられません。

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